CoCooking

パターン・ランゲージ

「パターン・ランゲージ」の国際学会で論文を発表

建築の分野で生まれた手法「パターン・ランゲージ」はその後多様な文脈に応用されおり、中でも注目を集めているのが「社会変革」のツールとしてのパターン・ランゲージの応用。

様々な課題に対するソリューションとしてのパターン・ランゲージを実践している世界各国の研究者や企業人が集まる国際学会 Pursuit of Pattern Languages for Societal Change (PURPLSOC) がオーストリア・クレムスにて開催されました。

コークッキングからも Co-Founder であり慶應義塾大学SFC研究所の研究員でもある伊作が、これまでの取り組みを論文にまとめ、発表のため参加しました。

論文のタイトルは

A Cooking Language: A Pattern-Based Tool to Enhance Participation and Personalization in the Kitchen

以下から発表の資料をご覧になれます。

 

料理と建築は本質的に似ている。同じいきいきとした感じを私達人間にもたらすはずだが、そして現代社会の中でやがて消費されるものとなっていった。ともすれば専門知識が必要とされる技術で、その制作プロセスに関われる人は少ない。

パターン・ランゲージは、半ば無理やりそれを「自分たちでつくる」ことを可能にしした。パターンという知識の断片を捉えた「ことば」を得ることによって、まったくの初心者でもそのプロセスに割り込むことができることがわかった。そしてその知識の断片は、より大きな全体の中で体系化されているから、ただの突拍子もないアイデアとは違った役割を果たす。プロセスへの直接参加が、食のプロセスへの「参加 (participation)」と「自分ごと化 (personalization) 」が可能になる。そうした内容をプレゼンテーションのかたちで発表しました。